キラキラしていないベンチャー企業

自分にとって、ベンチャーを見たり聞いたりするとわくわくするものだった。

(いまでもそういう意識は強いが)

 

ちょうど自分も設立から5年、一昨年が10名強で、昨年が20名強。いまでは社員が30名、アルバイトや業務委託を合わせると60名にも及ぶ会社の一員となっている。1人抜ければ、会社が傾くんじゃないか。そう思えるような場所。

 

1つの機能をリリースするたびに一喜一憂して、日々全速力で走る。1人の人間が採用されるたびに、組織のポテンシャルがどかっと広がる。それがわかるほどの手触り感。

 

一方、市場も暖まってきてることもあり、何百社という会社が参入しそうで競合も何億と調達している世界。1歩戦略を間違えれば負けてしまう、一社員ですらヒリヒリ感じるような、そんな場所。

 

あるときふと顔を上げて感じたのは、全くキラキラしていないこと。

ベンチャーに入る前は、何億調達とか、世界を変えるといって世に出てきたプロダクトや、有名な会社から起業してピッチで優勝している姿を見て、すごく魅力的に見えた。憧ればかりだった。

 

いま自分がその中にいて感じるのは、しんどさ。

組織として成長する中で、組織自体が成長痛を抱えている。サービスや市場が伸びる速度に、組織や社長、スタッフがついてこれていない。もちろん危機感を感じているし、そこに人生かけて立ち向かっている。でも、全く正解もなく、周りには追われている中で、決めることの恐さすら感じる。

 

また、ベンチャーによくある”成長”という言葉も、直接「成長しているか」と聞かれると素直に「はい」と言い切れない。毎日目の前に広がる課題を潰して、未来のあるべき姿に向かっているだけ。本当にそれだけ。

 

wantedlyの仲さんが書いていたように世の中からの見え方と現場では、全く違う景色が広がっていた。

本当は面白くなかった面白法人カヤック

 

5人しか来なかった時代が2006年だとすると、それは8年前。8年もあれば、こうも変わるものかと驚きます。
 
当時のDeNAと今のDeNA
 
どっちの方が面白いか。
 
どっちの方が大変そうか。
 
どっちの方が、人生充実するか。
 
どっちの方が、やりたいことができるか

 5人しか来なかった説明会

 ====

 鬱蒼としたジャングルの中を歩いているような感覚が続く毎日

社長や役員はもっと感じているはずで。いつ晴れるのやら。